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無くなるもの 

昨日ライブに出かけようと駅に向かったら、たくさんの人がカメラや携帯を持って駅付近で写真を撮ってました。
中央線の高架化の為に来週から駅舎が取り壊されてしまうから、この連休に写真を撮りに来るヒトが多いのか。

*******

オレンジいろのでんしゃがはしる
赤い三角屋根の小さな駅舎のある街で
私は生まれて10才まで育ちました

今、実家は違う所にあるけれど
私は今もこの街に1人で住んでいます


子供の頃

駅の横には確か映画館があった
大学通りには古いビリヤード場があった
休日に母とおだんご持って
ススキを取りに一橋大学に散歩に行った
大学構内の池におっこちた
駅の近くのスーパーに行くと
入り口付近にあった酒屋さんの店頭で
お味噌が樽に山の様に入って売っていて
いい匂いだった

私が生まれた時に住んで居たアパートは
もうだいぶ前に無くなっているのは知っていたけど
そのすぐ裏手には学生寮があったのに
いつのまにかそれも無くなっていた

小学校にあがった頃に住んで居たアパートは
同じ敷地のに平家に住んで居た老夫婦の大家さんが
敷地の中にまるで造園のような広い庭を持っていて
よく手入れされて四季ごとにいろんな花が咲いていて
私が住んでた部屋の裏には梅の木があって
母がその梅の木の梅の実を拾って梅酒や梅干し作ってた
梅の木の向こうには雑木林があって
秘密基地作って遊んだ

何年か前に訪れた時にはそこは廃墟になっていて
あんなに手入れされてた庭は荒れ放題になっていた

最近また散歩にでかけて見に行ってみたら
もう昔の面影はどこにもなくなっていて
どのあたりにアパートがあったのかすら
わからない位に変わっていた

斜向いには電気屋さん
お豆腐屋さんの店先に納豆用のカラシがおいてあって
お菓子と間違ってカラシを舐めて泣いてたあのコ
今どうしているんだろう?
お風呂屋さんの横の八百屋さん
お風呂の帰りにお話いっぱいした
100円もらってお菓子買いに行ってた駄菓子屋さん
お使い頼まれて行った角の小さなスーパー
牛乳の自動販売機
大好きな5つ上のケイコお姉ちゃんが住んでたアパート

当時の面影が残るモノ
全部ぜんぶ無くなっていた
すっかり寂しい気分になって家に帰った



 『壊れないものなんてたぶんないから
   いずれくるその瞬間まで心をつくして慈しんだよ 』

私の知人がとある場所で言っていた


それでいっぺんに色んな事を思い出した
いっぺんに色んなコト思って
アタマとココロがパンクしそうだ


日々の生活でそれは当たり前の事になっていたりして
『無くなる』とか『壊れる』とか
意識しながら暮らす事ってあまりなかったりする
それは突然だったりいつの間にかだったり


ヒトのいのちにもモノにも寿命はあるし
永遠とか永久なんて
そんなモノは無いんだね
だから慈しむんだね


赤い三角屋根の駅舎を写真に撮る人達は
何を思ってその風景をカメラに納めているんだろう?





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コメント

すべての過ぎ去りし時代を
心のフイルムに焼いて
人は心に宝物を増やしていくんだよ

いつもステキな言葉をありがと
デンコちんの言葉って好き。

その赤い三角屋根の駅舎の町を出てから、新興住宅地を転々としてきたから、『生まれる』も『無くなる』とか『壊れる』もいっぱい見てきた。『無くなる』とか『壊れる』時に寂しい思いはいっぱいしたけど、生まれてくるものが自分にとって優しい存在なら、それもまた悪くないのかなと、ちょっとだけ思えるよ。懐かしいなぁ~。

新しい物や新しい事にわくわくしたりするのに
これを書いた時の私は
無くなる事への寂しさの方が大きかったのかなぁ

思い出は大切にして
今あるものとこれからのものを
また慈しんでいくです

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